神様へ

あまりにも悲し過ぎると人は
音楽を聴きたくなってそして
そんな時私は
あなたの音楽と出会いました

あなたの音一つ一つに
魂を込めるようなやり方が大好きで
私も真似したくて随分勉強したけれど
何時になってもあなたの裾野にも
辿り着く事が出来ませんでした

唯一私に取柄があるとするなら
それは歌う事でして
あなたの音に誰よりも忠実に
あなたの心に誰よりも寄り添えるようにと
そして其処まで到達するのには
長い長い時間が掛かりました

今の私があの時のあなたに出会う事が出来たなら
他のどんな逆境も 他のどんな障害も
全てに目を伏せ
ただ音に身体を委ねて
それだけで感情を受け取る事ができたのでしょうに

私はただ 弱かった
私はただ 無知だった

あなたがどれほど私の歌を愛し
私の為に希少な時間を割いてくれた事と
何故気付けなかったのだろうと

後悔の念で押し潰される前に
私は一つの選択をします

この命役に立たないものでしたら
どうぞ今直ぐお持ちになって下さい

泣いてるあの子の代わりに
泣いてるあの人の代わりに