ロマンス

人には誰にも言えない秘密があるのだと
知ったのはいつの頃からでしょう

僕が汚してしまった
君の涙を 君の痛みを
分かち合うことさえせずに
笑って踏み付けにした

心の中ではいつでも
「ごめん」って言っているんだ
心の中ではいつでも
「すまない」って囁いているんだ

でも言葉には出来ない
卑怯でも卑劣でもいいよこのまま
罪を背負って生きて行くんだ
僕の口を割ろうとしても
出て来るのは黒い塊だけだろう

無数の未曾有の誰も見た事のない塊に
頭をぶつけて君は死にたいのかい?
それでも僕を抱こうと言うなら

ほら投げ出してみろよ
精一杯の愛とやらで
包めるもんなら包んでみろよ
僕の俗悪は海より深い

雷に打たれでもしたやっとその時
気が付く事があるのだろうよ
この世のツケはこの世で払えと

嗚呼ごめん
まだ性も無い僕の話を聴いてくれていたのか
これが僕流のロマンスだから
嫌われても構わないけど
優しくだけはしないでおくれ

乾いた花に今更水をやっても
余計に死期を早めるだけさ
自然の重みで絶えるまで
どうか放っておいて欲しいんだ

君には