懐妊

sousaku200.01.jpg
欲しいのはいつも
あなたの手だった
私の隣にいてくれて
私の呼吸に合わせて
心地よいリズムとメロディーを奏で
ボトムを支えてくれるような

でもいつの日にか気付いた
そんな都合の良い話は無いのだと
あなたは自分の為の音楽を続け
私もまた自分の音楽を作り続けた

私が女だから
私をあなたの横ではなく
あなたの後ろに立たせたかったのでしょう
そして私はいつもかわいくなくて
わざと対等に生きられる振りをした
わざと痛みの無い振りをした

あなたの手で優しく撫ぜて欲しかった
大きなお腹にギターを載せて