chain reaction

それは心と心を通わせる行為だと 私は信じていたのだけれど あなたが求めているものを知ったとき 私の心が少し削れた 決定的だったのは入院した時 その時でさえあなたが欲しがったのは 削れた私の心じゃ無かった ただ好きなあなただったから それでも私は良かったんだけど 空っぽのままの私に誰かが 忍び寄る隙にあなたは消えた 不埒な日々に深まる闇へ 溺れたその日私は死んだ…

続きを読む

Last color

生きていていいのかさえ分からない 足を掬われ手を縛られ口を塞がれ もう後は見れるだけの空を見ている ああ此処は天国だったのかと 思わぬ景色にため息をつく 誰もいない世界で少しだけ 君が微笑んだ気がした もうあの色は見られないんだね 夕暮れとも夜空とも言えない 深くて悲しくて優しい色 君を塗り替えてしまった あの日の僕を許せるまでは …

続きを読む

傷付くことり

彼女はとても歌がうまかった こんな時代じゃなけりゃね もう人は歌を求めてないの 少なくともこの地ではね さあ自由になりなさい 言葉を捨て親を捨て国境を捨てて 例え彼の地がどんな辛くとも 恥塗られながら生きるよりゃマシ ことりことり自由になって そうして恋もいっぱいしなさい 大人になったあなたは 誰よりも素敵だから 恐れるものなど何も無い

続きを読む

冷たい花

人の死が当たり前になって行く日常 ただ砂を噛むような日々に 見ていても見つめていない星 あの星になれたらなんて 上手い事言ったつもりだったけど 僕はただの土くれになるのも忘れて 君がいなくなった街に 冷たい花を咲かせる

続きを読む

喉から手が出る前に

泡のように消えてしまうものより 私は確かなものを欲しがりました 確かなものよりあなたは 泡のように消えてしまうものを大事にしました 泡のように消えたものが 何だったのかと気付いた時に あなたは私に言いました 「もうこれで終わりにしよう」 掬っても掬っても救いきれない泡が みるみる排水口に流れていきました あなたの香りもあなたの声も あなたの優しさもあなたの少し強…

続きを読む

血晶

伸るか反るかの瀬戸際に 守る物など何もない 雑草の如く生まれ 雑草の如く踏み躙られ 雑草の如く世界を睨む ただ一つ 最後の望みよ 私の子どもたち高く飛べ 風に乗り 雲に乗り 空を越え 世界を跨ぎ どこまでも どこまでも 羽を伸ばして飛んで行け いつか花開くとき 結ぶ時 祖国の旗を打ち立てて 生き残れたと笑うがいい

続きを読む

魚になりたい

完璧過ぎるあなたは嫌い ちょっと抜けてる位でいい 完璧過ぎるあなたのまわりは いつも完璧な娘でいっぱい だけどある日あたしにだけ こっそりメモを渡してくれた 完璧過ぎるあなたが唯一 しくじったそれは なんにも完璧じゃないあたしの 心を釣ってしまった事

続きを読む

宇宙遊泳

弱い弱い僕らだったから 一緒にいるのが当たり前だったのに お互いを強いと頼りにしたから 一緒に倒れてしまったんだね 弱い弱い僕らはいつも 同じ服を来て同じ靴を履いて 目も鼻も口もそう 一緒に合わせれば呼吸が出来た 一緒に合わせれば二人はやがて 遠い遠い雲の彼方まで 遠い遠い宇宙の先まで ああこれが生まれて来た意味だなんて 大げさだけど笑い合ったよね …

続きを読む

猶予

あとどれ位 自分に残された 時間があるかは分からない 今は悲しくて 目は閉じたまま それでもしっかり 最後まで見届けてね あなたと生きた時間 あなたと過ごした場所 朝もやの匂い パンの焼ける香り 全部好きだから 経験がどんなに 人を変えても 度重なる試練に 打ちひしがれたとしても あなたと言う思い出の日々が 全ての苦しみ 全ての恐れを 癒やし…

続きを読む

ゆず

あなたに悪意が無いって事が 余計に罪を重くするって どうして分からないの 想像力の欠落 押しつけの優しさ つまりあなたは Mrs.モンスター その皮を脱ぎなさい もう限界なの もう限界なのよ 私はあなたを見なくても 手に取るように解かる そんなあなたのような人間を ずっと避けて通って来たけど かわいそうなんて思って つい気を許してしまって とん…

続きを読む