喉から手が出る前に

泡のように消えてしまうものより 私は確かなものを欲しがりました 確かなものよりあなたは 泡のように消えてしまうものを大事にしました 泡のように消えたものが 何だったのかと気付いた時に あなたは私に言いました 「もうこれで終わりにしよう」 掬っても掬っても救いきれない泡が みるみる排水口に流れていきました あなたの香りもあなたの声も あなたの優しさもあなたの少し強…

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血晶

伸るか反るかの瀬戸際に 守る物など何もない 雑草の如く生まれ 雑草の如く踏み躙られ 雑草の如く世界を睨む ただ一つ 最後の望みよ 私の子どもたち高く飛べ 風に乗り 雲に乗り 空を越え 世界を跨ぎ どこまでも どこまでも 羽を伸ばして飛んで行け いつか花開くとき 結ぶ時 祖国の旗を打ち立てて 生き残れたと笑うがいい

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魚になりたい

完璧過ぎるあなたは嫌い ちょっと抜けてる位でいい 完璧過ぎるあなたのまわりは いつも完璧な娘でいっぱい だけどある日あたしにだけ こっそりメモを渡してくれた 完璧過ぎるあなたが唯一 しくじったそれは なんにも完璧じゃないあたしの 心を釣ってしまった事

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宇宙遊泳

弱い弱い僕らだったから 一緒にいるのが当たり前だったのに お互いを強いと頼りにしたから 一緒に倒れてしまったんだね 弱い弱い僕らはいつも 同じ服を来て同じ靴を履いて 目も鼻も口もそう 一緒に合わせれば呼吸が出来た 一緒に合わせれば二人はやがて 遠い遠い雲の彼方まで 遠い遠い宇宙の先まで ああこれが生まれて来た意味だなんて 大げさだけど笑い合ったよね …

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猶予

あとどれ位 自分に残された 時間があるかは分からない 今は悲しくて 目は閉じたまま それでもしっかり 最後まで見届けてね あなたと生きた時間 あなたと過ごした場所 朝もやの匂い パンの焼ける香り 全部好きだから 経験がどんなに 人を変えても 度重なる試練に 打ちひしがれたとしても あなたと言う思い出の日々が 全ての苦しみ 全ての恐れを 癒やし…

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ゆず

あなたに悪意が無いって事が 余計に罪を重くするって どうして分からないの 想像力の欠落 押しつけの優しさ つまりあなたは Mrs.モンスター その皮を脱ぎなさい もう限界なの もう限界なのよ 私はあなたを見なくても 手に取るように解かる そんなあなたのような人間を ずっと避けて通って来たけど かわいそうなんて思って つい気を許してしまって とん…

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太陽

狂った世界の真ん中で 知る人ぞ知るの歌を聞く やっと僕は人心地 生きるに値を見つけ出す 今時がくれば 君はまた寄り沿い 僕を救ってくれるだろう 僕を愛してくれるだろう 更なる試練と悲劇を余所に 僕を抱きしめてくれるだろう もうずっと餓えている 機能してない毎日に 太陽のよに降り注ぐ 君の笑顔で僕は満ちる 君の尺度で僕も笑う 狂った世界の真ん中で …

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直走れ

走れ走れ全てを投げ打て 振り向いている暇はない 息をついている暇はない 己を忘れて直走れ 汗にも構わず涙にも構わず 誰の声も耳にするな 情に流されず心砕かれず ただ閉ざしたまま直走れ もう直ぐそこまで来てるぜ憂鬱 飲み込まれる前に飲み込んじまえ あの月のよに堂々と あの太陽のよにギラギラと あの星のように真っ直ぐに 己を忘れて直走れ 大きな窪みを乗…

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或る日

ああこのままじゃ終えられない 苦渋の糸に操られ 今か今かと待ち侘びる だけど今宵も迎えは来ない なりたいものになりたくて  なりたいだけでは叶わずに なれない自分を押し隠し いつしか重い風邪をひく どうしようもない駄目なあなたは どうしようもない自分と重なって 何だか素敵に見えました 空の色まで素敵でした

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世の中さよなら

誰も悪くはない ただ一言 「生んでしまってごめん」 誰も悪くはない 生まれた事が悪だったのだ

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