電脳(2024)

今年は取り敢えず 終わった カレンダーの日付は 変わるけど 何も色が付かない モノクロの テレビの時代みたい まさかね 僕らが こんな馬鹿げた トリックに 間抜けな面して 引っ掛かって 失うのはただの日常ですか 今日が最後の姿になっても 君を死ぬまで愛してるよ 君の笑顔で救われていた 僕の日常は永遠の証 奪われない 奪わせない

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脱出ゲーム

スカウトしよう スカウトしよう 君を 君を スカウトしよう スカウトしよう 今度こそ 心変わりを しない内に 秘密裏に 引き擦り込んで 企てよう 企てよう こんな あんな 黒い事と ヤバイ事と 夢の続き 捕まる前に 抜け出そう 教科書は役に立たない 有名税 払う位なら 騙してやれ 君もまだ 知らない 君の素顔で

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瀕死の人の唄。

今日を彩る花など 無くてもいいが 冷蔵庫の中開けたら それなりの収穫を 心が空っぽなら お腹は満たされないと 合わないね 合わないよ なんで生まれさせたの 言い聞かされて来た どんな苦難も 必ず終わると 確かな法則 見えない鎖ほどいて 運命の悪戯に 弄ばれ 希望奪われ どうかどうか助けて 今日を無事に生きても 明日は解らない 出口の無い暗闇の中 君だけを…

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西高東低

空からアメが降って来た 藪から棒な空模様 ここから見ているだけですか 傍観しているだけですか あなた  オレ 昨夜のニュースになりました 明日は上書きされるでしょ 計算通りに生きて来て 計算通りに死ぬつもり だった オレ 急に風向きがおかしくなった 言いたい事も言えずに 聞きたい事も聞けずに まだまだ 終われない 急ごしらえの戦術じゃ 戦…

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マスク民の唄。

僕らはみんなマスクをしてる 笑い顔も半分閉じたまま いつの間にか季節は巡って だけど素顔は半分のまま お父さんは大きな布マスク お母さんは手作り布マスク だけど姉は救急病棟で いつもN95を手放せない もう充分だ充分過ぎる程耐えて ガラガラと僕達の青春は墜ちて行く 最初の出会い 授業の合間 そして卒業まで 君の顔は忘れたよ マスクの下で もう充分さ充分過ぎ…

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生理現象

失恋したのは内緒でした 心が体をえぐるようで 惨めな姿を誰にも見せないように いつもの何倍も笑いました まるで何にも変わらない顔をしてる あなたの横顔を引っ叩く 夢を見たのは馬鹿なアタシ 友達になんてなれませんと このままあなたを見ているだけじゃ 悔しいなんてそんな簡単な事 私がこの場から消えればいいの 泣き寝入りなんてするよなタイプじゃないし あなたの横顔を…

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さよなら「世界」

さよなら世界 好きだった世界 いつだって君は  そこにあるのが当たり前の日常で 朝がくれば「おはよう」 昼になれば「こんにちわ」 夜には「こんばんわ」 そして最後眠る時には「おやすみ」 もし君という世界が 無かったのなら私は 生まれなかったでしょう 誰からも何からも与えられず非力で さよなら世界 好きだった世界 変わりゆく君を 見ているのが辛過ぎるから此…

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涙はしょっぱい味がした 貴方の瞼から 吸い取ってあげましょう いつか来たこの道で 夢に現れた 貴方の姿は 優しい寝顔のままの 美しい顔でした 堪えていなくていいのです 今まで耐えてきた 月日だけ私に 甘えて泣いて下さい もしも貴方が今夜 淋しくなったら 私は隣にいます 貴方の心の傍に 塔になりました 貴方への愛は 何処にいてもあなたを 照…

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2020の怪

お前が嫌いだ共生しないよ 寒々しくって実際氷のように 心身体凍らせる 悪意の塊の癖にいい人 装う狡さはその瞳の奥から 見える笑っちゃいない顔 銘々子羊が令と和を 保てる様にと操作する 三度の飯よりアレが好き 欲しいものは皆手に入れた それでも欲望は尽きる事無く 彼を益々怪物に仕立てる 湯けむりの里で発電しよ 何ならアレの摩擦熱で やれない事など何も…

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時折じゃれてるだけの君の 心を抉じ開けてみたくなって 今日なら空いてるよって返事したけど 知ってるよ先約はあいつだって 認める訳じゃ無いけど  似合い過ぎる二人に 入り込める余裕なんて無い 馬鹿だね不埒を 更に拗らせるのかい 雨のちハレルヤ 偶然を装い会いたい 昨夜はどうしてたのって君が ちょっぴり意地悪な笑顔で聞いた それとも大なり小なりで気があるなら…

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